Letter 2  大きな父と小さな母へ


<若かりし頃の父と私>


身長差が30cm以上ある父と母。

いつも強気な牡羊座のO型で、短気でせっかち、低〜い声の父。

いつもニコニコ天秤座のA型で、呑気でおとぼけ、高〜い声の母。

何もかも正反対のふたりから私は生まれました。

父は、体も態度も大きくて威嚇的なので、なんだかちょっと怖いです。

母は、愛嬌たっぷり天然ボケもたっぷりで、まるで子供みたいです。

父と母は何もかもこんなに違っていて、話が合うのかな〜って

思うのですが、やっぱり普段は話も合わないのです(笑)。

いつも母は父に何かしら小言を言われています。

私はよく母からその話を聞かされているのですが、

聞けば聞くほど、まったくもってワンパターンなやりとりです。

でも、父は仕切るのが大好きなので、

水炊き・すきやき・お好み焼き・焼肉・・の仕切りは

嬉々としてやります。

そう、鍋奉行さんなのです(笑)!

父と母がふたりでお好み焼きをしても、

ハイペースでどんどん仕切ってどんどん焼いていく父と、

自分でちゃんと焼けないので何にも考えずに食べている母。

ほんとにどこまでも正反対なふたり・・・

でもなぜか、どこかが似ている父と母。

以前、父と母と私と主人で珍しく夜遅く話しあっていたとき、

おつまみの殻付きピーナッツを片手でバリバリと豪快に割る父の横で、

ほほほと笑いながら小さい両手でパチパチと割っていた母。

そんな父と母から、私に受け継がれたものは何でしょう。

私を生み出してくれた男性性と女性性からの贈り物・・

いつか見た夢の中では、父と母が笑顔で仲良く一緒にいました。

お父さん、お母さん、おふたりに会えてほんとによかった。

ありがとう。ありがとう。


<若かりし頃の母と私>

まるで満月のような顔の丸さで
小さな関取のような私・・(笑)



Letter 1  私を育ててくれた祖父と祖母へ

小さな頃の私@
しつけと教育にはとても厳しくて、スパルタおばあちゃんに

叱られてよく泣いていた私です。

なみだの痕が分からないように目を洗っていましたっけ(笑)。

小柄で可愛らしいお顔なのに、凛として潔かったおばあちゃん。

私を背負って、手を引いて、どこへでも一緒に歩いていきました。

おじいちゃんが病気になったとき、子供の私はどうしようも

できない悲しさで泣きながら眠りました。

おばあちゃんはきっともっと悲しかったでしょう。

でも、おじいちゃんの入院生活では、ずっとおばあちゃんが

側にいて、いつもおばあちゃんの愛を胸いっぱい受けて、

幸せだったと思います。

それに、おじいちゃんは福一、おばあちゃんは富子、

名前もぴったりなんだもん。

きっと今ごろは天国で仲良く、いやいやもう生まれ変わって

いらっしゃるのかもしれません。

もしかしたら、今はサポート役をされてるかも?

私もようやくここまでやってきました。

せっかく躾けて下さったのに、いまだにちゃんと出来ない私ですが、

これからも一歩ずつ歩いていきたいと思います。

おじいちゃん、おばあちゃん、幼かった私に温かな愛を注いでくれて

本当に本当にありがとう。

小さな頃の私A